| ローマングラスの大きな需要は香油瓶でした。香油は上流階級が匂い油として体につけていた日用品でした。土器、陶器や青銅と違ってガラスは化学反応を起こさず、器の壁に油が浸透しないので、発見されて間もなく優れた素材として香油に使用されるようになりました。香油が漏れないように注ぎ口の手前に弁を入れるなどの仕組みが古くから使用されていました。そこに吹きガラス技法による形の多様化と作り易さが多くの作品を生み出しました。吹きガラスのプレーンな表面は、まだ熱い内に摘まれた突起やガラスの糸細工で飾りを施すこともあれば、ガラスを型の中に吹き込み形成する方法もありました。 |